ヨウとリンコさんみたいに、私と社長もきっとなれる。


すぐには無理でも、2人みたいに何でも話せて、離れていても揺るがない想いや信頼が築けれる。


――――――…そんな想いでいっぱいだった。


諦めかけてた気持ちが期待に変わり、早く社長に会いたくてたまらなかった。


早く明日にならないかなぁ~…なんて思いながら、人で溢れる日曜の夕暮れの街をすり抜けて家に帰った。


あんなに手放したくて仕方なかったドレスを、大事に胸に抱えて…――――――――…。