インターン・シップⅡ


でもこのお店ではそれがリカさんなんだ。


受付からお店全体を見渡して、足りないところや助けれるところに補ったり。

客のニーズに答えるため、リピーターを増やすため。


そして、スタッフが集中して仕事を真当できるためにリカさんはいるんだ。


リカさんの気配りや支えがあるからきっとこのお店は人気なんだ…。


社長や蓮司さんにとって、あの会社にとって…私もリカさんみたいな存在でありたい。


リカさんがいなくなった席を見つめながらそう願った。


だから…すっかり忘れてた。リカさんのことで頭がいっぱいですっかり忘れてた…。


社長が苦労人って言い張るジュンさんのことを…。


「……多分、俺が…話すべき事じゃないだろうけど…」


言いにくそうに話し出したジュンさんに慌てて向き直った。