この前、ジュンさんを待っている時にリカさんと話してたことを思い出した。
「お忙しい時にホントごめんなさい。
お客さん待ってらっしゃいますし、私のことをお気になさらず…」
そう言った私にリカさんは…
「…ん?あぁ、いいのいいの!
私、美容師じゃないから私がいたってどうせお客さんの髪切れないし」
そう言って笑ってた。
美容師じゃないリカさんは受付らしい。
予約の確認や、スタッフのシフト製作。
電話番に、客の誘導。
そういう仕事って、手が空いてる誰かがするんだと思ってた。
だって、私が行くお店はそうだった。
私の頭を乾かしてるのに「ちょっとすいません」って言ってドライヤーを消した店員さんは、店に鳴り響く電話をとりに行って予約を受けてた。

