階段前でその女と押し問答を繰り広げていたら…


「どうしたの、サツキちゃん?」


騒ぎを聞きつけた蓮司さんが2階から顔をだすと、ピタッと動きを止めたその女は「レン~!」なんて、猫撫で声を出した。


「あれ?カオリ!?」


あれ?知り合い??


どうやら知り合いらしい2人を交互に見てたら


「何だよ、うるせぇなぁ~?」


今度は社長が部屋から出てきた。


「あ、ハル~!」


「…げっっ!カオリ!?」


「『げっ!』とは何よ~!」


3人だけで会話が成り立ってるみたいで1人おいてけぼりの私。


「あ、サツキちゃん。

彼女はカオリ。俺らのツレだから大丈夫だよ」


そんな私に気づいたのか、蓮司さんが説明してくれた。