無邪気な天然小悪魔リカさんは、サラリと痛い所をついてくる。
「金額の問題じゃないですけど、こんな高価な物…いただけませんよ。
そりゃ…金銭感覚が少しズレてる社長にしたら安い買物かもしれませんけど、受取れません」
キッパリそう言った私の言葉に、ピクッ!と反応したジュンさん。
「…何て??」
「え…??」
「今…ハルが金銭感覚ズレてるって言った?」
だって…そうでしょう?
会社を担保に勝負したり、引越し資金だしてやるとか。
このドレスだって…。
自分が頼んだわけでもないのに請求書奪うなんて。
社長にしてみたらブランド物の高価なドレスを買うなんて…スーパーで食材買うみたいなもんなんじゃなかろうか…??

