だけど…今日は日曜日。

普通の美容室でも忙しいのに、カリスマ在中のこのお店が忙しくないわけがない。


ジュンさんはなかなか上がって来られないようだし、すでにめげそうになっていた。


でもリカさんはそんな私の僻みがわかってるのか、それともパーティーを途中で帰ったから社長と何かあったんだろうと察しがついてるのかわからないけどそれらの話題に触れることはなかった。


急に寒くなったよね~とか、相変わらずの女子校生に困ってるとか。


当たり障りのない話をふってくれるリカさんに申し訳なく思いながら、私は相槌をうって会話を保っていた。


するとそこへジュンさんが「ごめん、ごめん!おまたせ~」と、漸く2階に姿を現した。