そこまで話すと漸く、社長は口を開いた。
開いたのは開いたけど…開いた口から出てきた言葉は…
「お前はバカか!?」
…だった。
「どこの世界に赤の他人にほいほい家…じゃなかった、部屋貸してくれる奴がいんだよ?
まぁ現にいたからお前はこうやってここに住んでんだろうけど、普通警戒すんだろ?
しかも、何男と一緒に住んでんだよ。そこももうちょっと警戒しろよっ!
無防備な格好しやがって、しかも男の服なんか着るな!
何かあってからじゃ遅いんだぞっ!?ちゃんと後先考えてから行動しろっ!!」
一度開いた社長の口は、閉まることを知らないのか…メチャクチャ怒られた。
「いや…まぁそうなんですけど…背に腹は変えれなかったんですよ~」

