「え~…っと…。
その…以前、取立てにあってた時に…近隣住民から苦情がでまして…。
もうそこには住んでいられなくなり…早い話が追い出されちゃって…。
でも行く当てもないし…お金もないし…。それで街を彷徨ってたら偶然ヨウに会ったんです」
そこまで話して俯き加減だった顔を上げ、チラッと社長をみたら相変わらずの仏頂面。
特に何も言わないから話の続きを話すことにした。
「……で~、事情を話したらヨウがルームシェアしてる部屋に空があるから聞いてやるって言ってくれて…。
で~…そのままここに転がり込んだんです。
だから本当に、もう私たち友達ってゆうか…まぁ同居人ですけど、そんな何か“若い男女”が的な展開は絶対あり得なくてですね…」

