インターン・シップⅡ


今まさに閉まりかけている自動ドアの向うから、不意に聞こえてきた小学生ぐらいの兄妹らしき声に顔を上げた。


俺の前を通り過ぎ、外へと出て行った2人を見送っていたらぐちゃぐちゃだった頭からスッ…と迷いが消えた。


そうだ。

アイツには弟がいるって言ってたじゃないか。

(…………年が離れてるとも言ってたような気もするが…。)


まぁどっちにしろ、きっとここはその弟に用意されたマンションなんだろう。


俺はじぃちゃんに頼まれたこの書類を届けにこの履歴書通りにここへきたんだ。


俺にやましいところは何もない。


むしろ、感謝されたいぐらいだ。うん、そうだ。


そう自分を納得させると、閉まりかけた自動ドアをすり抜け6台もあるエレベーターの1つに乗り込んだ。