「え、いや…うん…」



二年生になったあたし達。

そして初めての行事が、なんと修学旅行。




「椎榎ぁ、僕と同じ部屋にしよう~?」


唯抖はそう言いながら、ニコニコ顔であたしの顔を覗きこむ。




「ちょっとちょっと~?これはどう考えても、俺と椎榎ちゃんでしょ?」


靖杜は腕を組みながら眉間にシワを寄せる。




「えっ、いや、うん、えっと…」


どうすることもできず、あたしはあたふたしてしまう。




淨弥の方を見ると、

「……。」

……って、おい!
昼寝してんじゃねぇ!!