―――――――……… ――――――……… 手を繋ぎながらホテルへ帰ると、 ロビーでみんなが待っていた。 「あっ!帰ってきた!」 一番最初にあたし達をみつけたのは唯抖だ。 唯抖は立ち上がって、物凄い勢いでこっちに走ってきて、 「椎ー榎ーッッ!」 「うほっ!」 がばっとあたしに抱きついてきた。 「良かった椎榎帰ってきて……。 僕、心配したんだからね?」 あたしを離し、 唯抖は目をうるうるさせながらあたしの顔を覗き込んだ。