もっと、生きてほしかった……




外に出ると、さっきのうるさい街の雰囲気は無く静かな場所だった。


壁には黒い幕が正しく掛けられ、看板に『大島海斗―葬儀所』と書かれていた。



ホントに来ちゃったんだ――。



今でも悪い夢だって思い込もうとしている自分がいる……。



海斗は、この中にいるのに………




「あ…あの子……」




気づくと回りには海斗の親戚やら友だちやらがいっぱいいて、その中に私たちのクラスの委員長と副委員長がいた。



「峰岡さん秋葉くん?」



「……上原さん。
大島くんのこと、すごく残念です……。」




………委員長…。



「今日、学校でしょ…?
行かなくていいの?」




今日は火曜日。


フツーなら学校に行ってる時間―――



クラス代表でわざわざ来てくれたのかな――?



「先生に頼まれたので…。
それより、みんなあなたが学校に来るのを待ってるんですよ?」



「すいません…委員長……
私、まだ学校には行けない――。

まだ覚悟できてないの……。」




まだ、海斗のいない学校に行く決意もできない。



1人の登下校で、みんなと逢う決意もできない。




全て、できてないの……。