それからまた、沈黙になった。 その空気のまま、リビングに行くと 那智ママと那智パパが真顔でイスに座っていた。 「2人とも...座ってくれ」 那智パパは、有名会社の社長さん。 そんなに、深刻な顔をして...倒産したとか? あたしの頭の中を嫌な想像が駆け巡る。 「あのね...」 少しの沈黙。 「今から、旅行に行ってくるよ!」 那智パパは笑顔でそう言った。 旅行? なぁーんだ...倒産とかじゃなくて安心したぁ。 あたしが1人でホッとしていると、 那智ママが言った。