那智は、悲しそうに言うと 部屋から出て行った。 「うぅ....」 わけもなく涙が出た。 悪いのはあたしだ。 勝手に望の家なんか泊って。 それで浮気してるんじゃないかって思って。 でも自分が悪かった。 那智を傷つけた。 「ッく」 リビングで泣いていると玄関の閉まる音がした- 1人になった家の中で あたしは ずっと泣き続けたんだ。