「あ、ありがと」 お礼を言うと、 「おう」 と言って、教室から出ていった。 あたしはイスから立ち上がってカバンを取る。 「那智は?傘無いよね。一緒に入....」 手首をつかまれた。 グイッと立った那智に引き寄せられる。 え...? どうなってんの??? これって、抱きしめられてるって事ですか...? 目の前には、那智の可愛い整った顔がある。 「...あ、の?」 ゴロゴロ雷の音が外で聞こえる。 「...花乃は、あの人が好きなの?」 息がかかるほど近い距離。