「えっと、どうかした?」
「お前、面白すぎ!」
笑いをかみ殺したような声。手がずれ、現れた口は、これ以上ないくらい端があがっていた。
「チョ~おかしいヤツ。駅間違えて得したな、こりゃあ」
今度は大声で笑い出した。大げさに、太ももあたりを叩いて、爆笑していた。
そんなに面白いことを言っただろうか?
こっちはどうしてかは知らないけれど、必死に話をしてたのに。
なんか、少しムッとした。
「失礼な人。こっちは必死だったのに」
「それがウケるっつてんの」
私はカァーっと、顔が熱くなっていくのを感じた。
なぜそんなにムキになってるかなんて、考えるのも面倒だった。
「なぁ、写真見せてくれよ」
私の手に伸ばされてくる彼の手が、憎たらしいものに見えた。しかし、嫌いとは違うような気もする。
私はひょいっと、デジカメを持った手を背中に回す。ここなら、さすがに彼も取らないだろう。
「失礼な人に、見せる写真なんてありません」
「おい、俺が何したって言うんだよ?」
こいつ、ふざけてんのか?
なんて思ったけど、どうもふざけてるようには見えない。本当にわからないという顔をしていた。
「被害妄想もいいとこだ」
「ひがっ!誰が!」
「お前しかいねぇだろ」
「なんですってー!」
私はあまりにもムッとして、思わず手を振り上げた。そっちが、デジカメを持っている手だと気づかないで。
彼はそれに気づいたのだろう。ニッと笑った。その時の私は、その余裕げな笑みに、バカにされたような気がして、もっとムカッとした。
身構えも、逃げようもせず、私のほうに手を伸ばしてきた。
逆に、私が身構えた。
ひょいっと私の手からデジカメを奪った彼。
何が起こったのかわからない私。
「へぇ、結構綺麗に撮れてんじゃん。カメラマンになれんじゃねぇ」
奪ったデジカメを慣れた手つきで操作していく彼。
自分が撮った写真が見られるという恥ずかしさから、怒りは吹っ飛んだ。
どうやら、私は一つのことしか感じられず、考えられない、単純の単細胞の人間らしい。
「お前、面白すぎ!」
笑いをかみ殺したような声。手がずれ、現れた口は、これ以上ないくらい端があがっていた。
「チョ~おかしいヤツ。駅間違えて得したな、こりゃあ」
今度は大声で笑い出した。大げさに、太ももあたりを叩いて、爆笑していた。
そんなに面白いことを言っただろうか?
こっちはどうしてかは知らないけれど、必死に話をしてたのに。
なんか、少しムッとした。
「失礼な人。こっちは必死だったのに」
「それがウケるっつてんの」
私はカァーっと、顔が熱くなっていくのを感じた。
なぜそんなにムキになってるかなんて、考えるのも面倒だった。
「なぁ、写真見せてくれよ」
私の手に伸ばされてくる彼の手が、憎たらしいものに見えた。しかし、嫌いとは違うような気もする。
私はひょいっと、デジカメを持った手を背中に回す。ここなら、さすがに彼も取らないだろう。
「失礼な人に、見せる写真なんてありません」
「おい、俺が何したって言うんだよ?」
こいつ、ふざけてんのか?
なんて思ったけど、どうもふざけてるようには見えない。本当にわからないという顔をしていた。
「被害妄想もいいとこだ」
「ひがっ!誰が!」
「お前しかいねぇだろ」
「なんですってー!」
私はあまりにもムッとして、思わず手を振り上げた。そっちが、デジカメを持っている手だと気づかないで。
彼はそれに気づいたのだろう。ニッと笑った。その時の私は、その余裕げな笑みに、バカにされたような気がして、もっとムカッとした。
身構えも、逃げようもせず、私のほうに手を伸ばしてきた。
逆に、私が身構えた。
ひょいっと私の手からデジカメを奪った彼。
何が起こったのかわからない私。
「へぇ、結構綺麗に撮れてんじゃん。カメラマンになれんじゃねぇ」
奪ったデジカメを慣れた手つきで操作していく彼。
自分が撮った写真が見られるという恥ずかしさから、怒りは吹っ飛んだ。
どうやら、私は一つのことしか感じられず、考えられない、単純の単細胞の人間らしい。

