それから1年経った。高校生になって初めての春休み。毎年の恒例行事。私は駅にいた。
あれからの1年。彼との思い出が、頭から離れないでいた。
印刷した写真の中に、一枚だけやけに記憶に残っている写真。
たったの数十分だけ話した相手なのに、私ったらどうしたんだろう。なんて、本気で悩んでいた。
いつもは何も目にも耳にも入らないぐらいに、写真に集中していたのに、その日はやけに周りが気になった。
電車が止まる度に、降りてくる人に注目した。
気づくと、彼を捜していた。なぜか、理由はわからない。自分でも、探していると気づいたときは驚く。
「なにやってんだか」
なんて呟く。さっき止まっていた電車が出発して、人がまだらになる。
これにも、彼は乗ってなかった。
なんて心の中で呟いている、私がいた。
彼が来る理由なんて、無いのに。彼は、間違えて来てしまったんだから。来るはずがない。
そう自分に言い聞かせると、一気に気分が沈む。
「来るはず無い。そうよ。何を期待してんだか」
ポトッと太ももに何かが落ちる。視界が滲んで、何が落ちたかわからない。
「誰が来るはずねぇんだ?」
ハッと私は息を飲んで、弾かれたように顔を上げる。その拍子に、視界を滲ませていたものが宙に舞った。
目の前には、あの時私をムキにさせた笑みを浮かべる彼。
1年しか前じゃないのに、ずっと昔、長い時を超えた再会のような気持ちにさせた。
「どうして、あんたが居るの?」
あまりにも衝撃的で上手く言葉が出てこない。
「あれ?待ち人、俺じゃなかったの?」
「な、にを根拠に!」
ばれてることがあまりにも恥ずかしい。それに、本人目の前にまるで私が彼のことが好きみたいな…。
そうか。そういうことだったんだ。
私は、この時ようやく自分の気持ちに気づいた。
私は、彼が好きなんだ。理由とかよくわからないけど。あの数十分の時間で、私は彼に惹かれたんだ。
あれからの1年。彼との思い出が、頭から離れないでいた。
印刷した写真の中に、一枚だけやけに記憶に残っている写真。
たったの数十分だけ話した相手なのに、私ったらどうしたんだろう。なんて、本気で悩んでいた。
いつもは何も目にも耳にも入らないぐらいに、写真に集中していたのに、その日はやけに周りが気になった。
電車が止まる度に、降りてくる人に注目した。
気づくと、彼を捜していた。なぜか、理由はわからない。自分でも、探していると気づいたときは驚く。
「なにやってんだか」
なんて呟く。さっき止まっていた電車が出発して、人がまだらになる。
これにも、彼は乗ってなかった。
なんて心の中で呟いている、私がいた。
彼が来る理由なんて、無いのに。彼は、間違えて来てしまったんだから。来るはずがない。
そう自分に言い聞かせると、一気に気分が沈む。
「来るはず無い。そうよ。何を期待してんだか」
ポトッと太ももに何かが落ちる。視界が滲んで、何が落ちたかわからない。
「誰が来るはずねぇんだ?」
ハッと私は息を飲んで、弾かれたように顔を上げる。その拍子に、視界を滲ませていたものが宙に舞った。
目の前には、あの時私をムキにさせた笑みを浮かべる彼。
1年しか前じゃないのに、ずっと昔、長い時を超えた再会のような気持ちにさせた。
「どうして、あんたが居るの?」
あまりにも衝撃的で上手く言葉が出てこない。
「あれ?待ち人、俺じゃなかったの?」
「な、にを根拠に!」
ばれてることがあまりにも恥ずかしい。それに、本人目の前にまるで私が彼のことが好きみたいな…。
そうか。そういうことだったんだ。
私は、この時ようやく自分の気持ちに気づいた。
私は、彼が好きなんだ。理由とかよくわからないけど。あの数十分の時間で、私は彼に惹かれたんだ。

