時間は午前10時。 美音が帰ってきても おかしくはない。 俺はユナと一緒に 玄関付近で待っていた。 15分ほど、 たったころだろう。 俺の耳に聞こえてきたのは 救急車のサイレンだった。 その音は だんだん大きくなる。 近づいてきている証拠だ。 ゾッとした。 嫌な予感がしたんだ。 そして無情にも その予感はあたっていたのだ。