美音が助からなければ “頑張ってきた意味” はないのだろうか。 俺はそのあと、 何も言わなかった。 頷いただけだった。 美音の母親は頭を抱えている。 確か美音は一人っ子。 いろんな意味で 俺とは逆の立場という訳だ。 美音の母にとっても 美音にとっても たった1人の家族なんだ。 お互い頭を抱えること5時間弱。 美音の手術をしている病室の 扉が静かに開いた。 そしてそこから 岡山センセーの姿が見えた。