「大人しく家にいると思ったら
また 出かけるの?」

2日ぶりに家に帰り
丸一日家で過ごした後、
夜 出かける準備をしていると
少し不満そうな顔のお母さん。

「あ、うん・・」

「また泊まってくるの?」

「・・・たぶん、分かんない」

「変な男に引っ掛かってんじゃないでしょうね?」

「そんなんじゃないよ」

母親というものは
たまに 痛い所を突いてくる。
それが 大外れなんて事はなく
ほとんど当たっている事が多い。
これが 親の力というものなのだろうか。

「それならいいけど・・・
休みだからって
ハメ外すんじゃないわよ?」

「分かってるよ。
いってきます・・・・」

玄関を出ると
輝樹の車が見え
急いで乗り込んだ。

「おい、春菜。外
窓開けた方がいいんじゃねぇか?」

外・・・?

「おかあさん!?」

慌てて窓を開けると

「もう、春菜ってば
叫んだのに 振り向きもしないんだから。
ほら、携帯。玄関に置きっぱなしだったわよ?」

「あ、うん。ありがとう・・」

「迷惑掛けないようにしなさいよ?」

そう言うと
輝樹に向かって 軽く会釈をして
帰って行った。