数分が経った頃…。 「ごめん。お待たせ、行こう」 「遅い!早目に支度しろよ。何分、待ったと思って…ん…だ」 文句を言いながら振り返る和弘。 そこには見知らぬ人がいた。 「どうかな…?」 「……。いや馬子にも衣装だな」 「ひどーい!やっぱり、着替えて来る!」 「そんな時間ないって!行くぞ」 和弘的には、本当は見惚れる程、凄く似合っていたと思っていた事だろう。 けれど、言うのが恥ずかしかったのだ。 この年頃の子は、いつの時代も素直ではないと思う。