かけがえのないキミへ



愛が欲しいです。
とびきりの愛が。
それは貴女の愛ではなく、キミの愛。

くれたら、俺はもう何もいらないよ。


『あっあやちゃんからメールだ!』


左隣は左隣で、昨日出来た彼女からのメールに夢中だし、右隣は右隣で、明日のお弁当のことを一人で考えているし、目の前のサンドイッチは、空気に触れて、乾燥してきたし。

いいことないな、俺。


俺は一切れだけサンドイッチを食べ、あとは残した。

食欲がないと言ったら嘘になる。
だけど、食べたくないんだ。


教室に戻っている時、竜也が俺にこう聞いてきた。


『今日、17時に時計台で待ち合わせなんだ。だから終わったら速攻な?』


『あやちゃんに会いに行くやつね。分かった。どんな子かな?』


『惚れたら怒るからな!』



惚れないよ、
惚れたりなんかしないよ。


だって、ヒトのモノだぜ?