かけがえのないキミへ



コーヒーが床に落ち、黒い液体が数的零れてしまった。

その液体が、ブラックホールのように見えたのは気のせいだろうか?


俺は洗面所からタオルを持ってきて、コーヒーを綺麗に拭き取った。


そして朝食を食べ、学校の準備をし始めた。

落ちていたバラバラになった携帯を、元通りにし、電源ボタンを強く押して、電源を入れる。


音楽が奏で、いつもと同じ携帯になる。
すると、新着メールが何通か届けられた。
俺はメールを見ていく。


『またかよ…』


俺がこんな言葉を吐き出す理由は、先生からまた《ありがとう》というメールが届けられていたからだ。


お礼なんかいらないよ。

俺は携帯をポケットにしまい、色のないビニール傘を手に持って、マンションから出て行った。


外は朝方より雨が強くなっていた。
ビニール傘に降り注ぐ透明な雫が、うるさい音を出す。