かけがえのないキミへ



昨日燃やしちゃったから。跡形も残っていませんよ?


『話がしたいんだ。時間をくれないか?』


『聞きたくねぇよ。いちいち俺に言わなくたって自由に生活すればいいだろ?生活費だけくれればそれでいいからさ』



『れ…怜!ちゃんと話を!!』


『聞きたくないね』


俺は電源ボタンを押して、勢いよく電話を切った。


そして床に携帯を落とした。
落ちた反動で携帯の電池パックが外れ、バラバラになってしまったが、俺はそんなのどうでも良かった。


あいつの話が耳に残っている。
あいつの声が、
あいつが俺を呼ぶ声や、あいつがあいつがあいつが!!!


俺は下を向いて首を横に振った。
勢いよく、あいつの声を消すかのように。



『なんで…』


なんでこんなに苦しまなきゃだめなの?
なんで自由にしてくれないの?


所詮、世界は金と権力?