綾音に言った言葉は、嘘の言葉ではない。
俺の本心だ。
だから綾音に《優しい》と言われたら、舞い上がったんだ。
梨花は俺を豪邸へと案内する。
オレンジ色のスポットライトがとても眩しく、俺は目を細くした。
『どーぞ?』
梨花は両開きのドアを開き、俺を家の中へ案内をした。
俺が家の中に入ったと同時に、梨花の愛犬のチワワのショコラが俺に近寄ってきた。
『相変わらず元気だな、こいつ』
『ごめんね?ほら、ショコラ!あっち行ってて!』
梨花はショコラを違う部屋に行かせ、俺達は梨花の部屋へと向かった。
『両親は?』
『さぁ?仕事なんじゃない?』
梨花の両親は仕事が忙しく見たことが一度もない。
梨花はこんな豪邸にいつも一人でいる。
俺は梨花の部屋に入ると、俺のベッド以上に広いベッドに横たわった。
シーツからは梨花の香水の匂いが漂ってくる。

