かけがえのないキミへ



その女性の薬指には、遥斗さんが薬指につけている、カルティエのシルバーのラブリングがはめてあった。


『遥斗さん…この人は?』


その女性を指差して遥斗さんに質問をする。
遥斗さんはその女性の手を引いて、紹介をした。


『俺の彼女の唯だよ』



遥斗さんの…彼女。
彼女さんは照れくさそうな笑顔を見せて、ぺこりと会釈をした。
それにつられて俺も会釈をする。


さらさらなピンクブラウンの髪の毛。
ピンク色の頬…
可愛らしい笑顔。

遥斗さんにぴったりな女性だと思った。


『はじめまして。橘唯です』


『橘唯…ってことは遥斗さん結婚してる…の?』


知らなかった事実を知って俺は戸惑っていた。
遥斗さん、若いのにもう結婚してるとか…


俺は驚きを隠せないまま、遥斗さんと唯さんを同時に何度も見ていた。



『高校卒業したすぐに結婚したんだ。親も認めてくれて』