キミは気付いてなかっただろ?
俺がキミを見てたこと。
キミはいつもシャボン玉を飛ばして、空に夢中だったね。
シャボン玉が好きな理由を聞いて、俺はキミを守りたいと心の底から思ったんだ。
初めてだったんだ…
こんな気持ち。
ほら今もこんなに心臓が高鳴っている。
キミを想うだけで、
キミの笑顔を思い出すだけで。
もう俺はキミの虜だ。
『綾音…』
小さく綾音と名前を呟くと、すぐ逢えそうな気がした。
すると突然誰かに肩を叩かれた。
とっさに振り返ると、そこにはあなたがいた。
俺を助けてくれた人。
救ってくれた人。
『は…遥斗さん…』
『久しぶりだな、怜!』
目を見開いて、遥斗さんを見る。
遥斗さんは白い歯を見せて、優しい笑顔を見せてくれた。
ふと遥斗さんの後ろを見ると、小柄で可愛らしい女性が立っていた。

