『竜也…俺、幸せにするから…綾音のこと…』
『頼むな…』
竜也は頬を流れていた涙を拭いて、俺を見た。
笑顔で…満面の笑顔で…
暗い部屋の中、竜也の笑顔だけが輝いていた。
竜也も笑顔が一番だ。
『なぁ、怜?お前はあやちゃんのどこに惚れたんだ?』
俺は立ち上がり、カーテンを開けた。
たちまち広がる太陽の光。
俺の体も太陽の光に包み込まれた。
『…笑顔かな…』
いっぱいありすぎて言えないよ。
でも一番好きなところは笑顔なんだ。
俺は空を見る。
屈託のない真っ青な空を。
その中をふわふわと浮かぶ白い雲。
ねぇ…綾音?
綾音の心には誰がいるの?
竜也の言ったこと、
嘘なのかな…本当なのかな…
早く会って聞きたいよ…
今魔法が使えたなら、
俺はすぐに綾音のところへ行って、キミに気持ちを伝えたい。
もう迷わないから…
そしたらキミは笑顔を見せてくれる?

