かけがえのないキミへ



先生たちはいろいろと配慮をしてくれ、綾音は生活をしていた。
中学も家の近くのところへ通わせ、小学校となにも変わらない毎日を送っていた。
友達となにの会話をしたとか、私が仕事へ行く前に紙に書いて教えてくれていた。

私はそれを聞くのが好きだった…


でも中学の卒業文集を見た私は、自分のやり方が間違っているのだと気付かされた。


綾音は卒業文集にこう書いていた。



《私なんか生まれてこなければ良かった。》



それを見た私は崩れ落ちた。
綾音はずっと心に傷を負っている。
夫が言った言葉に、傷をつけている───……




…─『…どうだったかしら?』



静かに時が現在へと戻ってくる。
俺は綾音の過去の話を聞いて、自分の儚さに虚しくなった。


綾音にそんなことが…


《生まれてこなければ良かった。》


なんでそんなこと言うの?