かけがえのないキミへ



世の中にはこんなかっこいい人がいるんだ…
彼を見た時、素直に思った。
淡い赤色の唇に、透き通るような綺麗な肌。
大きな瞳…そして優しい笑顔。


『大丈夫?』


俺は彼に釘付けになっていたせいか、一言も言葉を発しないようになっていた。
男である俺が、男に釘付けになるなんて…
だけどそれくらい魅力的な人だったんだ。


『ごめん…なさい』


『いいんだ。君に頼みがあるんだ。簡単なことだから安心して』


『…はい…』


俺はその人のあとについていった。
きっと俺は勧誘とかに騙されやすいのだろう、とこの時思った。


『なにするんですか?』

彼は人気のあまりいない場所に向かっている。
俺、本当になんかの勧誘にハマってる?


『君しか出来ないこと…かな?』


はぐらかして教えてくれない。
俺は不安を抱えながら、あとをついていった。