かけがえのないキミへ



今日も陽射しが眩しくて、空には立派な白い雲が立ち上っている。
青い空を、自由に飛んでいる鳥が羨ましかった。
俺も自由に飛べたらな。

竜也との会話を弾ませながら、俺たちは学校に向かう。
今日はいつもより早く着いたため、あまり生徒の姿は見られない。

校門の前で俯きながら、立っている一人の少女。綾音と同じ制服を着ていて、金色の髪がよく目立つ。
その少女を見た瞬間、
俺の動きが止まった。


『…ま…じかよ…』


嘘だと信じたい。
会いたくないのに、なぜ?
お前は─…上野樹里。


『あやちゃんと同じ制服だ!すげぇ綺麗だし!』


隣にいる竜也は、樹里を見て、目を輝かせている。
俺の顔は無表情になる一方。


『…帰りたい…』


『へ?』


一歩後ろに下がって、
この場から逃げようとする。


だけど遅かった。


『あ!!怜ー!!』