かけがえのないキミへ



進むしかない。
進むしか出来ないよ。
もう─…


俺はいつまでも綾音から送られてきたメールを見ていた。
何回見ても同じ内容なのに、何回も読み返して、その度笑みが零れる。


『今日はいい夢、見れるかな?』


こう思いながら、俺は夢の中に入っていった。
夢を見ることは出来なかったけれど、幸せな気持ちだった。
だけど、俺はなにも分かっていなかった。

嫉妬は、自分を苦しめるって。
嫉妬は、自分をおかしくさせるって─…



…時計台から奏でる音が、街中に広がっている。ということは、針が12のところをさしているということ。


音楽は一分間流れる。
しばらくして、音楽が鳴り止んだ。
今は何時なんだ?


俺は無理矢理閉じていた目を開けて、辺りを見渡した。


オレンジ色に染まる、俺の部屋。


『え…今何時?』


寝ぼけながら、俺は携帯を探す。