初恋町〜また、君に恋をする〜




学校が近くなってくると、人が多くなってきた。


その中には知ってる顔はあまり居なくて少し心細くなった。




「れぇんーーっ!!!!!!」




後ろから大きな女の人の声が聞こえて、私と蓮は振り向いた。


その瞬間私と女の子は同じ表情をし、自然と言葉が出た。


「夏っ!?」


「藍っ!?」




ほぼ同時に言い私は藍の元へ、藍は私の元へ走り、ギュッと抱き合った。




「夏ーっ!いつ帰ってきてたの?なんで言わなかったのよー!」




藍は涙目になりながら言い、私はすべて話すと、藍はさっきの蓮のような反応を示してまた一緒だね、と言った。




藍こと朱雀 藍(すじゃくらん)は私の幼馴染みで引っ越す前は一番の親友だった。


引っ越ししてすぐは毎日のように連絡を取っていたが二人とも忙しくなってたまにしか連絡を取れずに居た。




でも、こんなすぐに会えるなんて…っ!




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