「海ってさぁ、青いイメージしかないょね」
 君はそう言った。
うみ...。病室の窓からのぞいたら本当に綺麗だった。
「あたしの体と心もキレイなものだったらイイのに。」
知らぬ間に口に出していたのだろう...。
君は言う。「どんなに優しくて正しい事を言ってる人でも、何もかも完璧な人でも、ホントに透き通った心を持つ人などいないんじゃないだろうか。」と。
 あたしは思った。優しくて正しい事を言っている人も、何もかも完璧な人も綺麗事を言ってるだけかもしれない。完璧な人なんているんだろうか。人間はどこか弱い部分があってこそ人間なんじゃないだろうか。
完璧だったらロボットと同類になってしまう。そんなの私は、ヤダ。こうやって、君はいつもいろんな事を考えるきっかけを作ってくれたね。勉強の事、入院の事、病気の事。
そして、自分を私自身の見つめなおすきっかけを―――――――――――――――――――――――――――――――



人を幸せにする事を、あなたから教わりました。


私を、幸せにしてくれる人も貴方がいなければきっと見つける事が出来ずにいました。


貴方と過ごしたかけがえのない、「まいにち」は今もずっと頭からはなれません。


――――――あなたとすごせてよかった

     わたしは、世界一の幸せものだね。――――――――――――――――