「あれ?あゆ?
隆介君いなかったの?」


さっきまで泣きじゃくってた
小百合はいつもの小百合に戻っていた。


「うん…いなかったよ」


「そっかぁ…

隆介君どこ行っちゃったんだろ?
ね―、秀?」


秀君は何か知ってるようで
目を逸らし、


「教室かな?

俺探してくるから2人は先に俺ん家で
待っててくれる?

すぐ探して帰るから」


そう言って秀君は走って行った。