月島さんに送ってもらい、家の前に到着した時、あたしはアパートの前の人影に気付いた。


「……っ!」

嫌、怖い。

無意識のうちに震えていた。


そんなあたしの様子に気付いた月島さんは、

『有里ちゃん?どした?』

と聞いてきたが、声が出ない。