初恋ノ詩 1



でもその夜、俺は聞いてしまった。


一人で母さんが口にした言葉を。


その時俺は風呂上がりで
自分の部屋に戻ろうとしていた。

もう夜も遅いのに
台所に明かりがついていたから
なんだろうと傍を通ってみたのだ。