理穂が広げたのは 俺の得意とする英語だった。 どうやら俺が広げた数学も 理穂の得意教科だったらしく 二人でわからないところを 教え合いながら時は流れた。 「ここの公式をこう応用するとね……」 と俺に教えてくれる理穂。 「この基本系をこの疑問文に使う時は……」 と理穂に教える俺。 そんな風に楽しく勉強するうちに もっと理穂の事が好きになっていった。 俺は理穂もそうであってほしいと 思った。