「遅~い!! 海里ってば何してたの? 少し心配しちゃったじゃん!」 中庭に戻ってきた俺を迎えたのは 予想通り膨れっ面の理穂だった。 そんな顔の理穂も俺は 愛しく思った。 そして理穂の言葉に嬉しくなる。 俺は 「ごめん、ごめん。」 と軽く流して理穂に頼まれた 飲み物を差し出した。 「はい、オレンジジュース。」