カンナの家が見えてきた。 早めに到着してしまった。 玄関前で、言い争ってるふたり。 カンナの腕をあいつが、離さない。 俺は、カンナが絡まれてるって 勝手に思いこんだ。 俺は、その場を駆けだした。 その時だったんだ。 あいつに、引き寄せられて、カンナ があいつに抱きしめられた。 カンナは抵抗せず、あいつに身を 任せたんだ。 俺の目の前で、起こってる事を 把握できなかった。 駆け出した足を止めると俺は その場で立ちすくむ。 そして、あいつが俺に気付いたんだ。