その日、わたしは、息をするの を忘れたんだ。 坂を登り終えて、校門が目に 飛び込んでくる。 幼なじみの時からの悪い癖。 ついつい校門をみてしまう。 でもね。 今朝は、足がすくんだんだ。 それは、彼方も一緒だったね。 わたしの目には、校門の前に 立っている副会長が見えたんだ。 彼方とちがう誰かを待ってるんだ って思いたかった。 思っていたんだ。 何事もなく、彼方とふたり、 校門を越える事ができるって。 だけど、それは、淡い期待だった。