優しい嘘−最低な兄に恋して−【上】

げっ!!


この声は…………大雅だよね。


もう、なんで外にいるのよ?




あたしは気づいたけど、無視してユウマくんとの赤外線を続けてた。






「雪穂」





またあたしの名前を呼んだ大雅。






「雪穂ちゃん、呼ばれてるよ?」


「あ、大丈夫。気にしないで」


「でもこっち向かってきてるけど」


「うそ?ユウマくんありがとう。じゃあね」





あたしは急いでユウマくんにお礼を言い振り向いたら、本当に大雅が怒った顔してこっちに向かってきてた。