優しい嘘−最低な兄に恋して−【上】

これで大丈夫だよね。


ママですら遅く帰っても怒らなかったんだもん。


よし、久しぶりにカラオケ楽しもう。


あたしはカナと一緒にカラオケに参入しに行った。





夜の10時。
さんざん歌いまくってカラオケを出た。





「雪穂ちゃん、家まで送るよ」


「えっ?大丈夫だよ。ひとりで帰れるし」


「こんな時間に女の子ひとりは危ないよ」





送ってくれる事になったのはS高のユウマくん。


見た目はワイルド系なのに優しいんだ。