マミさんの事を知ってる事は隠してたけど。






「お姉ちゃんに見せつけるためよ。こんないい子が大雅のそばにいるんだって」


「マミの事、雪穂に話したのか?」


「どうだったかな?ほら、早くお墓参り済ませよう。お昼から雨降るらしいよ」





そう言ってアヤさんは、ニヤニヤしながらマミさんのお墓へと進んでいった。



あたしも落とした鞄を拾い、アヤさんについて行こうとすると大雅に腕を掴まれた。





「聞いたのか?さっきの」


「………えっ?あ、うん」


「そう言う事だ」


「………うん」