優しい嘘−最低な兄に恋して−【上】

「マミ…俺、お前以外に好きなやつできた」





………………えっ?


………大雅に好きな人?


すぐ後ろにあたしたちがいるのに大雅は気づかずに話してる。



それも、信じられないような衝撃的な言葉を並べながら。






「こんな最低な俺でもそばにいてくれるやつなんだ……」





………………誰?


大雅にそんな人いたの?



いつもそばにいるのはあたしだと思ってたのに。