優しい嘘−最低な兄に恋して−【上】

もしかして、大雅もマミさんに会いに来てるんじゃ?


だから朝からいなかったんじゃないの?


もちろん、大雅だってマミさんの誕生日は知ってるだろうし。






「大雅もお墓参りに出掛けたんじゃ…」


「それはないわ。大雅は1度もお墓へきた事はないの。多分、お姉ちゃんが死んだ事から逃げてるのね」


「そうなんですか」






大雅、相当苦しんでるんだね。


今もまだ苦しんで苦しんで……。