優しい嘘−最低な兄に恋して−【上】

「気づいてたわよ。ずっと」


「俺も気づいてたぞ。男となにかあったのか?」




男に興味がねぇとか言いながらケイコには男がいた。


でも、多分その男には妻がいて家庭がある。






「やっぱり、大雅も気づいていたのね。それじゃ、その男に家庭があるのも気づいてるの?」


「まあな」


「大雅って結構出来る男なのね」


「なんだ、それ?普通気づくだろ。お前はクリスマスや特別な日に俺に連絡をよこすからな」





クリスマスやゴールデンウイークに連絡をしてきてたケイコ。


だから、相手の男には本命がいるか家庭があるのは簡単に分かった。