優しい嘘−最低な兄に恋して−【上】

雪穂と先輩の展覧会へ行く約束をした日。



ケイコから連絡が入った。



『今日、今から会いたい』と言うケイコ。


俺はいつものように分かったとだけ返事をして、家で待ってるとケイコがやってきた。




俺は雪穂の事なんかほったままケイコを抱いた。




約束を忘れてたわけじゃねぇ。
ただ、雪穂なら門限に帰ってくるだろうと思っていた。