優しい嘘−最低な兄に恋して−【上】

申し訳ないと思いながらストレートに聞いてみた。



あたしは別に大雅が勃たなくても泣いたりなんかしないよ。



むしろ、浮気が出来なくて好都合かもしれないくらい。






「お前聞いてんじゃねぇよ。別にあいつに萎えただけで他は別だ、別」


「そうなんだ。…良かった」


「はぁ?お前、いつのまにそんな淫乱になった?俺のせいか…」


「はぁ?そうじゃなくって、大雅がエッチ出来なくなったら辛いだろうと思っただけだよ。別にあたしが…じゃないの」


「……気が変わった。俺が上になる」




大雅は起き上がってベッドに座ってるあたしを後ろから優しく抱きしめてきた。