優しい嘘−最低な兄に恋して−【上】

やっぱり泣いてたのはリカで、ふたりは家を出て行った。



リカ、そんなに大雅が好きだったんだ…。




大雅が女の人を送っていくなんて初めてで、少しだけ大雅の優しさが伝わってきた。



大雅にも良心ってものがあるんだね。




暫くして帰ってきた大雅は夕飯を買ってきた。



いつもより少し遅くなってしまったけど、2人で夕飯を食べる。






「体調、どうだ?」


「うん、もう平気」





大雅こそ大丈夫なの?


勃たないなんて、大雅にとっては心にも体にもダメージなんじゃないの?